日本時間の2023年3月17日に発表されたMicrosoft365にAIを組み込んだ最新ツール「Microsoft 365 Copilot」。
話題のAIがMicrosoftのツールに搭載され、生産性アップやミス削減といった効果が期待されています
そんな中、Microsoft社は2023年9月21日「Microsoft 365 Copilot」を11月1日に一般公開すると発表しました!※ 一部顧客向け・CSPライセンス上での提供時期は未定
そこで本記事では、リリース直前に迫ったMicrosoft 365 Copilotについて現状公開されている最新情報をまとめて紹介していきます!
以前、ご紹介させて頂いた記事もございますので、こちらも一緒にご覧ください。
目次
Microsoft 365 Copilotとは?
Microsoft 365 Copilot(コパイロット) は、Open AI社が開発した最新の人工知能(AI)であるChat GPTをベースにマイクロソフトがWord、Excel、PowerPoint、Outlookを組み込んで提供するサービスです。
Copilot は副操縦士という意味で、その名のとおりMicrosoft365を利用する方々のサポートを行ってくれます。
例えば、テキストで指示や条件を指定するだけでWordで体裁の整った企画書を作成してくれたり、簡単なイメージを伝えるだけでPowerPointでデザインが優れた資料を作成することも可能です。
Web上の情報だけではなく、クラウド上に格納された自社の情報やデータを元にAIが自動でサポートしてくれます。
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Copilotはあなた専属の優秀な助手!
これからの日本は少子高齢化、都市部への人口集中など「超人手不足問題」に直面していきます。
そんな中で、書類やメールの作成やデータ分析といった作業を手伝ってくれる優秀な助手(AI)を雇うことができるのがCopilotの価値です。
現在、IT技術は急速に進歩し続け、最近だとChat GPTやGoogle birdといった「AI」が話題となっています。
昭和の時代は辞書などの紙媒体で調べていたものが、今ではインターネットで簡単に調べられるようになりました。
これからはその感覚と同じように「AI」が当たり前の時代が訪れます。その先駆けがMicrosoft Copilotと言えるでしょう。
Microsoft 365 Copilotは何ができるのか?
Microsoft 365 Copilotは以下6つのMicrosoftツールで使えます。
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Outlook
- Teams
- OneNote
Microsoftが公表している情報を元に、Microsoft 365 Copilotを活用してどんなことができるのかを解説していきます。
Word|文章の自動生成が可能に
「前回の資料と同じように作成してほしい」「対象のファイルの中の資料を活用して作成してほしい」といった指示を行うことで、AIが自動的に文書や書類を作成してくれます。
真っ白なWordから文書を作るのは大変なので、時間がないときなどに重宝します。
Excel|計算式や関数、グラフ作成などが自動化
Excelに入力したデータをもとに分析したいときに「要点をまとめて欲しい」と指示を出すと、AIが自動で分析したデータを出してくれます。
また、その中で「売り上げが下がった原因を探して」というような指示をするだけで、原因を掘り下げていくことも可能です。
PowerPoint|資料作成の自動化、資料の要約ができる
PowerPointでは、Wordなどで作成した文書を用いて資料を作成してくれます。
イラストや、アニメーション、コメントなど、ベースとなる資料をAIが作成してくれるので面倒な資料作成を効率化できます。
また、「この写真も加えてほしい」「色を全体的に青っぽくしてほしい」「文章ばかりだから、イラストも入れていい感じにしてほしい」という具体的な指示を追加することで、より希望に近い提案資料を作成することができます。
Outlook|メールのやり取りを分かりやすく可視化
Copilotを活用すれば、状況にあった適切なメールを作成することも可能です。
受信したメールをまとめ、必要な返信のアイディアを作成してくれたり、指示をするだけで予定や会議のスケジュールも作成してくれます!
Teams|会議の要点、アクションプランを整理してくれる
Teamsでのミーティングの要約などもCopilotが行ってくれます。
お客様はどういったご希望があるのか、またどのような話の流れがあって、決定したのか? といった分析や、会議に参加することができなかった、途中参加することになった社員にも簡単に内容を共有することができます。
また、日々AIに学習させていくことでより適正な回答ができるように進化していく点もCopilotの魅力です。
使えば使うほど優秀になっていく、まさに優秀なアシスタントと言えるでしょう。
OneNote|手書きメモをデジタルノート化!
OneNoteでも Copilot が利用できるようになったため、メールやスケジュール、ドキュメントなどの連携が可能になりました!
OneNoteに記載されたドキュメントからto doリストを作成したり、メール上のやり取りから情報を整理してまとめてくれたりと、CopilotがOneNote上に新たなコンテンツを作成してくれます!
Microsoft Copilotを使いたい!ご利用方法をご紹介!
具体的なリリース日、料金が発表!
米マイクロソフトは2023年9月21日、Microsoft 365について、一部企業ユーザー向けに23年11月1日からCopilot機能を提供することを発表しました!(※CSPライセンスでの提供開始時期については未発表)
料金については2023年7月18日(米国時間)に「Microsoft 365 Copilot(コパイロット)」の正式版価格を「ユーザー1人当たり月額30ドル(約4,188円)」にすると発表しています。
日本価格については現段階では発表がありませんので正式な発表をもう少々お待ちください。
既存のMS365ライセンス料金にCopilotの料金を加えた価格がこちらになります!
対象 | ライセンス | Microsoft 365 価格 | Microsoft 365 Copilot 追加価格 | おすすめの利用状況 |
---|---|---|---|---|
家庭 | Microsoft 365 Personal | ¥12,984/年 ¥1284/月 | 未発表 | 個人で1人で利用する方 |
Microsoft 365 Family | ¥18,400/年 ¥1,850/月 | 未発表 | 家族で複数人で利用する方 | |
中小企業 300ユーザー以下 | Microsoft 365 Business Basic | ¥750ユーザー/月 | 未発表 | 企業向けの標準プラン |
Microsoft 365 Business Standard | ¥1,560ユーザー/月 | 月額30ドル/月 ※Bing Chat Enterpriseは無料利用 | デスクトップ版のプレミアム機能付きアプリあり | |
Microsoft 365 Business Premium | ¥2,750ユーザー/月 | 月額30ドル/月 ※Bing Chat Enterpriseは無料利用 | 高度なセキュリティ要件に対応 | |
Microsoft 365 Apps for business | ¥1,030ユーザー/月 | 未発表 | コミュニケーションツールを減らした廉価版 | |
大企業 | Microsoft 365 E3 | ¥4,500ユーザー/月 | 月額30ドル/月 ※Bing Chat Enterpriseは無料利用 | 大企業向けに充実したアプリとセキュリティ |
Microsoft 365 E5 | ¥7,130ユーザー/月 | 月額30ドル/月 ※Bing Chat Enterpriseは無料利用 | 最上級のアプリ数をセキュリティ要件を満たすプラン | |
Microsoft 365 F3 | ¥1,000ユーザー/月 | 未発表 | セキュリティ機能を減らした廉価版 |
Microsoft Copilotを使う際に準備するべきこと
ここまで、Microsoft Copilotについてお話してきましたが、ここでは具体的にどのようにすれば使うことができるのかについてご紹介させて頂きます!
MicrosoftのWord、Excel、PowerPointをお仕事で使われていても、既存プランではCopilotが使用できない可能性もあるため注意が必要です。
Microsoft Copilotを使用する為にやるべきことは主に2つです!
①クラウド版への移行(現行版だと使用できない)
②上位製品へのアップグレードもしてほしい
それぞれについて解説していきます。
①クラウド版への移行(現行版だと使用できない)
3月のMicrosoftの発表会では「製品名に番号が含まれるオンプレミス版、つまり一括購入版のOfficeについてはCopilotの対応とはならない見込み」という説明がありました。
CopilotはOutlookやTeamsチャット、Word、Excel、PowerPoint、One Noteなど社内で使われる様々なデータから新たなデータを生成する仕組みとなっています。
そのため、オンプレミス版をお使いのお客様は今からMicrosoft 365の使用を開始し、できるだけ多くの社内データをクラウドに保存し始めることをおすすめします。
②上位製品へのアップグレード
Microsoft 356 Copilotを利用するには、「Microsoft 365 E3 or E5」「Business Standard」「Business Premium」のいずれかと「Microsoft 365 Copilot ライセンス」の両方が必要です。
また、上記プラン一覧の中でCopilotの導入予定のないプランに入られている方は導入対象プランへのアップグレードも必要です。
まとめ
まだ正式なリリース前ではありますが、Microsoft 365 Copilotを活用することで、生産性の向上、ミスの軽減、コミュニケーションの改善など様々な効果が期待できそうです。
Microsoft 365 Copilotの登場で企業での働き方は劇的に変わるでしょう。
CopilotはOutlookやTeamsチャット、Word、Excel、PowerPoint、One Noteといった社内のクラウドに保存された様々なデータから新たなデータを生成する仕組みとなっているため、オンプレミス版をお使いのお客様は今からMicrosoft 365の使用を開始し、できるだけ多くの社内データをクラウドに保存し始めることをおすすめします。
そのためには、クラウド上で仕事をする基盤づくり、社内環境、組織のルール作りなどがポイントになります!
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