2021年6月にWindows11が発表されましたが、「アップデート関係は通知に身を任せてアップデートをしている」という方は要注意です。
これまで使っていた機能が使えなくなったり、ツールやソフトウェアが動作しなくなったりするケースもあるため、業務に差し支えが出てしまうことも…。
今回は、Windows11アップデートをしない方が良い理由や、新機能・廃止される機能についても触れていきます。
目次
Windows11のリリースはいつ?
Microsoftが運営している公式ブログ「Windows Experience Blog」によると、2021年10月5日(米国時間)から順次Windows11にアップグレードが可能になる予定と記載されています。
Microsott公式サイトのQ&Aには、「PC端末のほとんどが2022年前半にかけて順次アップグレートが可能になる予定」との情報が掲載されていたので、Windows11へのアップデート開始は「早ければ2021年10月5日、本格的に開始されるのが2022年から」と覚えておくと良いでしょう。
Windows11の無償アップデートは見送るのが「吉」
現時点でWindows11にアップデートすることで現在使用しているPCやツール、ソフトウェアにどのような影響があるかは分かっていません。
各PCメーカーが公表しているWindows11アップグレード対象機種以外のPCは、正常に動作するように作られておりません。
最悪「使えなくなる」リスクがあるため、業務に支障を来す可能性が高いです。
Windows10のサポートは2025年10月14日までで4年以上ありますので、リスクを考えるとWindows11に慌ててアップデートを行う必要はありません。
特に、PCスキルやIT・リテラシーが低い人はアップデートせずに様子を見た方が良いでしょう。
要注意!アップデートによる不具合はサポート対象外
アップデートによる機器トラブルはサポート対象外というケースが多く、追加費用が発生する可能性が高いです。
法人の場合はPCのサポートを行っている担当からの指示に従いましょう。
どうしてもアップデートしたい方は自己責任で
PCやツール、ソフトウェアなどの不具合で業務が止まらないよう、アップデートを行う場合方は細心の注意を払ってください。
アップデート可能かのシステム要件・条件については、Windows11正式リリース前に配布される予定の「PC正常性チェック」をから行うことができます。
以前、のWindows7から10へのアップデートの際に、このPC正常性チェックを行わずに、トラブルになってしまった方が多くいたので、アップデートを行う方はリスクを理解した上で、慎重に行いましょう。
ちなみにWindows11アップデートの要件・条件はかなりハードルが高く、既存のPCで条件を満たせるのは数十種程度しか存在しないのではないかとも言われています。
もし、要件・条件を満たさずアップデートを行ってしまうと、Microsoftからセキュリティパッチ、ドライバー、追加アップデートなどの保証が受けられなくなるので頭に入れておきましょう。
Windows11にアップデートされると何が変わる?
Windows10から11にアップデートされることで、具体的に何がどのように変わるのでしょうか?
「追加される機能」と「無くなる機能」に分けて見ていきましょう。
Windows11で追加される新機能
Windows11にアップデートすることで、
- タスクバーのデザイン(Mac風に変更)、サウンド、フォント、アイコンデザインが刷新
- ウィンドウをデスクトップの指定した場所に配置できる機能
といった新機能が実装されます。
特に、ウィンドウをデスクトップの指定した場所に配置できる機能(ウィンドウスナップ)は「資料を見ながらエクセルを入力できる」といった作業をサブモニター(デュアルディスプレイ)がない状態でも効率的に作業を進められるため、注目されています。
新機能の詳細はMicrosoft公式ページでご確認ください。
Windows11で無くなる機能
Windows11アップデートによって新機能が追加される一方で、下記の機能が廃止されます。
- Internet Explorer(IE)の使用ができなくなる
- タブレットモードやMicrosoft音声アシスタントの「Cortana」といった機能の廃止
「Internet Explorer(IE)」に関しては「Edge」の「IEモード」を設定することで使用可能です。
また、タブレットモードの廃止に関しては「キーボードの取り付けと取り外しに対応する新しい機能」が追加されるなど、これまでと変わらず利用できるように工夫がされています。
まとめ
Windows11はユーザーインターフェースの刷新や新機能の追加など、メリットも多くありますが、PCの障害や、ツール・ソフトウェアの動作異常なども考えられるため、現時点でのWindows11の無償アップデートは見送った方が良いでしょう。
「どうしてもアップデートを行いたい」という方はデメリットやリスクを考慮した上で細心の注意を払い行うようにしてください。
PCやネットワーク周りのトラブルなどございましたら弊社までご連絡下さい。